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エネア社コジェニツェ発電所石炭火力発電所建設定礎式大使挨拶
(平成24年11月21日(水),於:エネア社コジェニツェ発電所)

トゥスク首相,

コパチュ下院議長,

ズボロフスキ・エネア・ヴィトファジャニエ社長,

レナト・日立パワー・ヨーロッパ社長,

オッペンハイム・ポリメックス・モストスタル社長,

ご出席の皆様,


本日は,コジェニツェ発電所石炭火力発電所の建設に係る定礎式典に参加することができ、喜ばしく、かつ、光栄に存じます。

このプロジェクトは、私から改めて申し上げるまでもなく、最新鋭,最大級の石炭火力発電所を新たに建設するものであります。 その意味で、ポーランドのみならず、欧州全体のエネルギー供給にとって、極めて重要な意義をもつものであります。 エネア社,ポリメックス・モストスタル社をはじめとする関係企業、ポーランド政府の関係者の皆様に深甚なる敬意を表するものであります。

このように重要なプロジェクトに日本を代表するプラント・メーカーである日立グループの企業が参画していることを,非常に喜ばしく思います。 これは,日立パワー・ヨーロッパ社の持つ優れた技術力と高い信頼性を評価していただいた結果であると考えております。 日立の実力は、世界の至る所で証明されていますが、このプロジェクトにおいても遺憾なく発揮されるものと確信しております。

日立をはじめとする日系企業は、対ポーランド投資を通じて,ポーランド経済の発展に貢献して参りました。事実、我が国はポーランドにおける主要投資国であります。これまで日本の対ポーランド投資を牽引してきた自動車、エレクトロニクスに加えて、エネルギーが今後発展していく分野の一つとして注目されております。今月初めに行われたトゥスク首相と野田日本国総理大臣との会談でも、クリーン・コール技術や原子力をはじめとするエネルギー分野で一層協力していくことにつき意見の一致を見たところであります。 このように今回のプロジェクトは、日本とポーランドの二国間協力を進める上でも、大きな意義を有するものであります。

世界経済が未曾有の困難に直面している現在、我が国は,その成長戦略の一つの柱として、発電、原子力、高速鉄道、再生エネルギーなどの分野で「インフラ・パッケージの海外展開」を推進しつつあります。正に、日本企業の持つ優れたインフラ技術を海外にファイナンスを含め総合的に展開していくことを官民で手を携えて進めていこうとするものです。これは、日本とポーランドが協力できる極めて有望な分野であると考えます。今回のプロジェクトへの日立の参加が,このような新しい二国間協力を促進するきっかけとなることを期待するものであります。

最後に,コジェニツェの今回のプロジェクトが,成功することをお祈りするとともに、ポーランドと日本との一層の協力関係をもたらすことを祈念いたしまして、私の挨拶とさせていただきます。

ありがとうございました。