領事情報
「邦人暴行事件に関する注意喚起」(平成17年9月15日)
8月、ワルシャワ市内において、夜間帰宅途中の邦人がポーランド人とみられる若者グループから暴行を受け、負傷するという事件が発生しました。
事件は、午後10時半すぎ、邦人男性2名がバス停でバスを待っていたところ、停車したバスから降りてきた若者十数人にいいがかりをつけられ、殴る、蹴るの暴行を受けたというものです。現在警察当局が捜査中ですが、犯人の逮捕には至っていません。
また、ロシアでは、外国人排斥を主張するグループがアジア系や中東・アフリカ系外国人を襲う暴行傷害事件が多発しており、9月10日には、在ロシア日本国大使館員に対する暴行事件が起きています。
ポーランドでは、今のところ、外国人排斥を唱える極右グループの活動は低調とみられており、本件の犯人グループが、政治的な動機によってアジア系外国人を狙ったとの証拠はありません。
しかしながら、失業率が20%前後を推移するポーランドでは、現状に不満を持つ青年層が存在しており、何かのきっかけにより集団で不法行為を行う可能性は排除できません。
在留邦人・旅行者の皆様は、昼夜を問わず、○所在なげに路上をたむろする不審人物・集団、○酒に酔って路上で騒ぐ集団―などを発見した場合、彼らの注意を引かないようにするなど、可能な限り回避するよう心がけてください。
万一、被害に遭った、あるいは犯罪に巻き込まれそうな状況にある場合には、警察に通報(997番、携帯電話からの通報は112番)するとともに、在ポーランド日本国大使館・領事部にご相談ください。