6月26日,日本学者で日本現代文学の翻訳者のアンナ・ジェリンスカ=エリオットさんを招き,日本文学の翻訳者としての楽しみや苦労などについてご講演頂きました。英語やドイツ語,オランダ語など40カ国語以上に翻訳されている村上作品ですが,それぞれの文化を背景とした微妙な言葉のニュアンスに気をつけながら行われている翻訳の実情を,他の言語との比較も交えながら,ユーモア溢れる語り口で興味深くお話いただきました。また,俳優と声優として活動するワルシャワ演劇学校のファビアン・コチェンツキさんほかによる朗読も行われました。
ジェリンスカ講師は,ワルシャワ大学日本学科を卒業後,日本に留学,約5年の日本滞在中に読んだ『ノルウェイの森』に感銘を受け,1995年以来,数々の村上春樹の小説をポーランド人語に翻訳しています。