7月4日、山中誠在ポーランド日本国大使夫妻は、日本美術技術博物館への天皇皇后両陛下ご訪問12周年記念式典に出席しました。同式典は、アンジェイ・ワイダ監督、クリスティーナ・ザフファトヴィチ教授のほか、地方自治体幹部、在ポーランド日本商工会幹部、日本文化関係者等約200名の参加を得て盛大に行われました。式典においては、クラクフ市より山口悦子裏千家名誉師範に対してHonoris Gratia(*)が授与されたほか、山口師範の教え子2名に対するお茶名の授与式典も行われました。また、『東海道』展、『松永光凰書道展』のオープニングも行われ、式典後、参加者は素晴らしい作品を鑑賞しました。
(*:クラクフ市に貢献したポーランド人、外国人に与えられる賞)
山中大使は、日本政府を代表し、天皇皇后両陛下ご訪問12周年に祝意を表するとともに、ワイダ監督ら設立関係者が数々の障害を乗り越えてManggha館建設を実現できたのはポーランドが自由と民主主義を取り戻したおかげであることに触れ、ポーランド国民の勇気と努力、そして行動力に敬意を表しました。
セレモニー後は、山口悦子先生と教え子によって、来客にお茶が振る舞われました。また、この式典参加のために日本からわざわざポーランドを訪問された柴山広行さん(東海道五十三次の20番目の宿場、丸子でとろろ汁店「丁字屋」を営む第十四代店主)によるとろろ汁デモンストレーションも行われ、多くの観客の高い関心を呼び起こしました。