9月10日、ワルシャワ民俗博物館において、「日本の食文化 知恵と工夫の健康食」をテーマに、日本の豊かな食文化を紹介するワークショップ及び講演会を実施しました。講師には文化交流使としてポーランドに派遣中の中澤弥子長野県短期大学教授をお迎えし、松本在ポーランド日本大使館参事官より開会挨拶を行いました。
ワークショップ、そして講演会にはシェフやフード・ジャーナリスト・ブロガー、料理研究家など、ポーランドの食を代表する方々や、文化人、大学関係者、一般市民や日本食企業の関係者など200名を超えるポーランド人の皆様の出席をいただきました。講演においては日本の食文化と現代日本社会について紹介、観客は興味深く講義に聴き入り、講演後も日本食と長寿、健康維持との関係などに関して活発な質問がなされました。試食に際しては、ハレ食であり、郷土料理のひとつである太巻飾り寿司(バラの花寿司)、ポーランドでも食材としてなじみのあるじゃがいもを用いた肉じゃが(和牛を使用)、ポテトサラダ、ポーランドでも食されるそばをつかった麺料理、ざるそばなどを紹介しました。ワークショップでは、バラの花寿司作りを紹介しました。
ワークショップ及び試食の実施に当たっては日本、ポーランドにおける日本食関連企業の協力を得て、これら企業から提供頂いた味噌や醤油、だし、わさびなどの伝統的調味料や日本から直送された和牛、日本製のマヨネーズなどを使用しました。更には、協賛企業による日本酒や梅酒、日本茶のコーナーも設けられ、豊かで奥深い日本食文化を幅広く紹介する機会となりました。
今回の事業は、「V4+日本」交流事業の一環と位置づけられており、スロバキア文化センターの好意により郷土料理「ブリンザ」が提供されました。(中澤講師は10月にスロバキアを巡回予定。)また、今回の事業の実施に当たっては、JETROワルシャワ事務所や在ワルシャワ・スロバキア文化センター、ボランティアのみなさまなど、多くの皆様にご協力いただきました。感謝申し上げます。