11月29日、クラクフ市の日本美術技術博物館(Manggha)において、Manggha館設立20周年記念式典が盛大に実施されました。
安倍総理夫人は、祝辞の中で、アンジェイ・ワイダ監督が70年前に日本美術と出会ったことがきっかけで、その後50年間にわたって温め続けてきた夢が、クラクフにおいて「輝く宝石」となって実現した、日本とポーランドは距離的には離れているが、互いに共通する要素が多く、親しみを感じている旨述べました。
コモロフスキ大統領は、祝辞の中で、民主化25周年の年に20周年を迎えるManggha館はポーランドの近代化の歴史の一部であると述べ、ポーランドにおける日本への高い関心については、両国の歴史の類似性に多少由来し、また戒厳令の中でレフ・ワレサがポーランドに「第二の日本」を建設しようと述べたポーランド人の夢にも多少由来すること、また、日本が自らの伝統や文化を保ちながら近代化を成し遂げたこと由来すると述べました。
ワレサ大統領は、祝辞の中で、ワイダ監督が自分の「第二の日本を建設する」という言葉を体現してくれたことに感謝すると述べました。
オミラノフスカ文化国家遺産大臣は、祝辞の中で、Manggha館が「愛」と「情熱」と「寛大さ」が凝縮された日本・ポーランド関係のシンボルであり、素晴らしい交流の場所となっていると述べました。
同日、20周年特別展「ポーランドの日本美術傑作展」(ポーランド国内13カ所の博物館所蔵の日本美術の傑作を集めた展覧会)のオープニングも行われました。
式典においては、日本人ジャズピアニスト、松永貴志氏による特別ピアノ・コンサートも行われ、観客を魅了しました。