11月30日(日)、クラクフ市の日本美術技術博物館にて、マウゴジャータ・マルティーニ日本美術技術博物館Manggha上級学芸員に対する旭日双光章の伝達式が、日本美術技術博物館Manggha設立20周年式典に併せて執り行われました。
マルティーニ上級学芸員は、1978年より34年にわたって、クラクフ国立博物館及び日本美術技術博物館において、日本美術の保護、管理、研究、国内外における紹介に尽力、ポーランドにおける日本美術の第一人者として、日本の美術と文化の普及に指導的役割を果たされました。とりわけ、日本美術技術博物館が預託管理する日本美術コレクション、いわゆる「ヤシェンスキ・コレクション」に関しては、故アルベローヴァ学芸員の後を継ぎ、その維持管理に大きな役割を果たされました。日本美術技術博物館Mangghaについては、その開館前から開館後20年以上わたり、地道な努力と情熱で博物館の学術面での発展に大きく献身してこられました。今回の叙勲は、これらの功績を称えて与えられたものです。
山中大使からの祝詞、勲章、勲記伝達に続き、クリスティーナ・ザフファトヴィッチ=ワイダ夫人から祝辞が述べられました。
マルティーニ上級学芸員は、答礼の中で、自分が地道に続けてきた活動が日本国から今回の叙勲という形で認められたことに感激している、自分の仕事は、これまで指導してくれた故アルベローヴァ・クラクフ国立博物館上級学芸員やManggha館の同僚たち、ポーランド国内外の多くの人々に支えられた結果であり、全ての関係者にこの場を借りて感謝すると述べました。