ワルシャワ国立博物館(1月27日)及びクラクフの日本美術技術博物館Manggha(1月28日)において、浮世絵に描かれた江戸文化や江戸庶民の生活実態及び浮世絵の技術を紹介する講演会「浮世絵から謎解き~歌麿・北斎・広重さんの生きた世界~」を実施しました。講師には日本ユネスコ協会評議員、NHKプロモーションの上席執行役員牧野健太郎氏をお迎えしました。ワルシャワとクラクフの講演には、文化関係者、大学関係者、一般市民など合計400名を越える皆様に出席を頂きました。
牧野氏は、ボストン美術館に約100年間秘蔵された浮世絵版画のスポルディング・コレクションの画像デジタル化プロジェクトに携わりました。講演では、デジタル技術を使って200倍以上に拡大した大画面を提示しつつ、これら浮世絵に秘められた謎解きを説明しながら、江戸時代の庶民社会の生活習慣や文化、浮世絵の技術、欧州の印象派との関などを解説しました。聴衆は興味深く聴き入り、講演の後には、数多くの質問が寄せられました。
また、ワルシャワでは、ワルシャワ国立博物館所蔵の浮世絵コレクションから15枚の浮世絵が展示され、参加者は熱心に鑑賞しました。日本美術技術博物館Mangghaには、浮世絵をはじめとした日本美術品のコレクション(ヤシェンスキ・コレクション)があり、日本文化を紹介するイベントが数多く開催されています。