3月12日(土)、ワルシャワ大学旧図書館にて、ポーランド日本語教師会、ワルシャワ大学、日本大使館の共催による第37回日本語スピーチコンテストが開催されました。ポーランド全国から、日本語を学ぶ大学生や社会人15名、高校生8名、計23名が参加、今年も、ポーランドの日本語レベルの高さを印象づける、素晴らしい大会となりました。大会冒頭、松富大使夫妻及びコズィラ・ワルシャワ大学日本学科長が開会の挨拶を行い、参加者を激励しました。
審査員の一人、ヤギェロン大学日本学科にて教鞭を執る中野二郎国際交流基金日本語専門家は表彰式後の講評の中で、出場した弁士たちの日々の努力に対する賛辞と激励、またスピーチのレベルの高さに言及し、最近のポーランド社会、国際社会を反映したスピーチの題材が印象深かったと述べました。
第37回大会の入賞者は以下のとおりです。
1位 マルティナ・ポジヴィオ(コペルニクス大学)「武士の本領:幕末から現代へ」
2位 セルギウシュ・スティチェン(ワルシャワ大学)「守護天使」
3位 アガタ・ディハ(ワルシャワ大学)「頭の中だけの人生」
4位 カタジーナ・サヴィツカ(コペルニクス大学)「インターネットの囚人」
5位 マグダレーナ・モデストヴィッチ(ワルシャワ大学)「感謝を込めて、大事にしよう」
高校生の部
1位 ダリア・マギエラ(クラクフ、SUNSTAR)「大事な人のために」
2位 ユリア・ミフニェヴィッチ(オルシュティン・English Perfect) 「私の言語の限界は世界の限界を意味する」
3位 オリヴィア・ジェルジャ(クラクフ、SUNSTAR)「魂があるゲーム」
敢闘賞 バルトシュ・ノヴォポルスキ(ヤギェロン大学)「思いがけない救世主」
1位のマルティナ・ポジヴィオさんは、2016年秋の日本での日本語・文化研修へのポーランド代表権を、2位(Emirates賞)のセルギウシュ・スティチェンさんは、Emirates航空からの日本往復チケットとHIS提供のJapan Rail Pass一週間分を、それぞれ獲得しました。おめでとうございます。
上記入賞者には、ポーランド日本商工会ご提供の賞金総額4000ズロチ及びぺんてる社提供のトロフィーが、また参加者全員に、国際交流基金、ポーランド日本商工会各社(アルファベット順:AMADA、AON、Aries Motor、KIKKOMAN、KOKORO、三井物産、三菱商事、三菱日立パワーシステムズ、Mitsubishi Motors、三菱東京UFJ銀行、日本エクスプレス、NGKポーランド、Pentelポーランド、スズキ自動車(POLAND)、Toyota Motor Manufacturing Poland, Toyota Motor Industries Poland、丸善雄松堂、横河電機)ご提供の副賞が授与されました。 また、ポーランド日本人会からは弁論大会実施後の懇親会への補助をいただきました。
日本大使館は、参加者された弁士の皆様の努力と健闘に心からの敬意と祝意を表します。 また、共催及び協賛団体・企業、審査員、指導教師の皆様、ボランティアのご協力、そして、応援にかけつけてくださった皆様に心から感謝申し上げます。