二国間情報
ポーランド閣僚の横顔
○閣僚評議会議長(首相)
ドナルド・トゥスク(Mr. Donald Tusk) 下院議員(市民プラットフォーム(PO)党首)
1957年 グダンスク生 グダンスク大学人文学部卒
大学卒業後、体制転換までは「連帯」運動等の反体制活動に加わる。1990年、ビエレツキ元首相等と共に政党「自由民主会議」を設立。一貫して政治的には中道右派で、経済政策ではリベラルな方針を維持してきた。2001年にオレホフスキ元外相等と「市民プラットフォーム」(PO)を設立し、2003年から党首を務める。2005年の大統領選では、カチンスキ現大統領に僅差で敗北した。
○副首相兼経済相
ヴァルデマル・パヴラク(Mr. Waldemar Pawlak) 下院議員(農民党(PSL)党首)
1959年 モデル(マゾフシェ県)生 ワルシャワ工科大学自動車・ロボット機械学部卒
1981年12月にワルシャワ工科大学のストライキに参加。1990年には農民党(PSL)の党首に就任し、1992年、1993年~95年に首相を務める。1995年の大統領選で敗北し、1997年にPSL党首を辞めて以降、政界において要職に就くことはなかったが、2005年11月に再びPSL党首に就任。
○副首相兼内務・行政相
グジェゴシュ・スヘティナ(Mr. Grzegorz Schetyna) 下院議員(市民プラットフォーム(PO)所属)
1963年 オポーレ生 ヴロツワフ大学哲学・歴史学部卒
学生時代から、社会主義政権に対する反体制運動に関与。大学卒業後、下シロンスク県庁の局長、地方副長官を経て、1997年から4期連続で下院議員に選出される。2004年から市民プラットフォーム(PO)の事務総長を務める。
○外相
ラドスワフ・シコルスキ(Mr. Radosław Sikorski) 下院議員(市民プラットフォーム(PO)所属)
1963年 ビドゴシチ生 オクスフォード大学政治学部卒
1981年の戒厳令時にイギリスに亡命。1992年に国防次官に抜擢され、その後1998-2001年には外務次官を務める。2005年10年~2007年には国防相。2007年10月の総選挙において市民プラットフォーム(PO)のリストから下院に出馬して当選。
○インフラ相
ツェザルィ・グラバルチク(Mr. Cezary Grabarczyk) 下院議員(市民プラットフォーム(PO)所属)
1960年 ウッチ生 ウッチ大学法律・行政学部卒
1999年~2000年にウッチ県地方副長官を務め、その後2001年から3期連続で下院議員。2006年に市民プラットフォーム(PO)ウッチ地区代表に選出される。
○財務相
ヤツェック・ロストフスキ(Prof. Jacek Rostowski) 非議員
1951年生 ロンドン大学卒
経済学者として、1990年代前半にロンドン大学で教鞭を執る一方で、1989年~1991年にはバルツェロヴィチ副首相兼財務大臣の経済顧問を務める。その後も、財務省マクロ経済政策委員会長、中央銀行総裁顧問を歴任。1996年からブダペスト中欧大学経済学部長。2004年からはPKO銀行執行部顧問も務める。
○国防相
ボグダン・クリフ(Dr. Bogdan Klich) 非議員(市民プラットフォーム(PO)所属)
1960年 クラクフ生 クラクフ医学アカデミー、ヤギェウォ大学哲学・歴史学科卒
1999年~2000年に、ブゼック内閣において国防次官を務め、2001年から下院議員。2004年6月に欧州議会選挙に市民プラットフォーム(PO)から出馬し当選。
○農業相
マレック・サヴィツキ(Mr. Marek Sawicki) 下院議員(農民党(PSL)所属)
1958年 サヴィツェ生 シェデルツェ農業・教育大学卒
1993年から5期連続で下院議員(農民党(PSL)所属)を務め、1996年~97年にはチモシェヴィチ内閣で通信省副大臣に就く。政治活動を続ける傍ら、農業経営を続けている。
○文化相
ボグダン・ズドロイェフスキ(Mr. Bogdan Zdrojewski) 下院議員(市民プラットフォーム(PO)所属)
1957年 クウォツコ生 ヴロツワフ大学哲学学部及び文化学部卒
1990年~2001年に体制転換後初のヴロツワフ市長。2001年から3期連続で下院議員。2006年から、市民プラットフォーム(PO)院内総務を務める。
○法相
ズビグニェフ・チフョンカルスキ(Prof. Zbigniew Ćwiąkalski) 非議員
1950年 ワィンツトゥ生 ヤギェウォ大学及びワルシャワ大学法律・行政学科卒
刑法の専門家として、ヤギェウォ大学、ジェシュフ大学で教鞭を握る。1992年~93年にスホツカ首相顧問を務めた経験あり。
○労働・社会政策相
ヨランタ・フェダク(Ms. Jolanta Fedak) 非議員(農民党(PSL)所属)
1960年 ジャレ生 ヴロツワフ大学政治学研究所卒
1990年代初頭に農民党(PSL)ジョローナ・グラ支部職員としてキャリアを始め、その後ルブスキェ県副県知事、ルブスキェ県地方副長官を歴任。
○国有財産相
アレクサンデル・グラド(Mr. Aleksander Grad) 下院議員(市民プラットフォーム(PO)所属)
1962年 ウォシネッツ生 クラクフ科学・技術大学産業測地学部卒
1990年代にプレシェン市議員等を経て、ブゼク内閣時にタルヌフ県(当時)地方長官を務める。2001年以降、三期連続で下院議員。
○国民教育相
カタジナ・ハル(Ms. Katarzyna Hall) 非議員
1957年 グダンスク生 グダンスク大学数学研究所卒
1980年代には、学校教師、グダンスク大学数学研究所職員として働く。グダンスク地方初の私立高校設立に向けた計画で主導的役割を果し、グダンスク教育基金を設立するなど社会教育活動に力を入れる。1999年~2001年には国家教育改革審議会メンバー。2006年2月からグダンスク副市長(社会政策担当)。
○地域開発相
エルジビエタ・ビェンコフスカ(Ms. Elżbieta Bieńkowska) 非議員
1964年 ミスウォヴィツェ生 ヤギェウォ大学文献学部
シロンスク県地方長官全権代表(地方契約及び地域開発戦略担当)等を経て、シロンスク県庁地域開発局長を務める。2007年10月からは、シロンスク企業センター長も兼任。
○保健相
エヴァ・コパチ(Ms. Ewa Kopacz) 下院議員(市民プラットフォーム(PO)所属)
1956年 スカリシェフ生 ルブリン医大薬学部卒
2001年までは健康管理施設に勤務。1998年~2001年のマゾフシェ県議会議員(「自由同盟」所属)を経て、2001年に市民プラットフォーム(PO)に入党。2001年から3期連続で下院議員。
○環境相
マチェイ・ノヴィツキ(Prof. Maciej Nowicki) 非議員
1941年 ワルシャワ生 ワルシャワ工科大学衛生工学部卒
環境学者として、ポーランド科学アカデミー、ワルシャワ工科大学勤務等を経て、1989年~91年に環境・自然資源・森林相次官、1991年にビエレツキ内閣の環境・自然資源・森林相に就任。国連平等開発委員会副委員長、OECD事務総長顧問を歴任するなど国際的にも活躍。
○科学・高等教育相
ルバラ・クドゥリツカ(Prof. Barbara Kudrycka) 非議員(市民プラットフォーム(PO)所属)
1956年 コルノ生 ワルシャワ大学法律・行政学部卒
行政法の専門家として、ビャーウィストク行政大学学長、ビャーウィストク大学法律・行政学部長等を歴任。2004年からは欧州議員。この他、トランス・パレンシー・インターナショナル及びアムネスティにも所属。
○スポーツ・観光相
ミロスワフ・ドゥジェヴェツキ(Mr. Mirosław Drzewiecki) 下院議員(市民プラットフォーム(PO)所属)
1956年 ウッチ生 ウッチ大学法学部卒
第2会期を除く全ての会期において下院議員を務める。「自由民主会議」、「自由同盟」を経て、2001年から市民プラットフォーム(PO)所属。2006年にPO影の内閣のスポーツ相に就任。
○無任所大臣
ズビグニェフ・デルジュク(Mr. Zbigniew Derdziuk) 非議員
1962年 スキェルビェシュフ生 ワルシャワ大学社会学部卒
銀行、メディア等における勤務を経て、2005年~06年にマルチンキェヴィチ政権の首相府国務次官及び閣僚評議会常設委員会議長を務める。その後、ワルシャワ市秘書官、郵便銀行副総裁に歴任。