10月30日,山中大使は,TRI(Poland)社のザグジュ市(ポーランド南東部ポドカルパツキエ県)投資決定式典に参加し,挨拶を行いました。
私は、この投資について二つの意義を強調したいと思います。
第一の意義は、TRI社がポドカルパツキエ県に本格的に進出する最初の日系企業であることです。この県の関係者に日本企業待望論があることは、既に申し上げました。また、ポーランド政府も、ポドカルパツキエ県を含むポーランド東部地域への投資を誘致するキャンペーン “Why didn’t you invest in the eastern Poland?”を展開中です。受入側の待望論に応えて,日系企業による大規模投資が初めてこの地にもたらされることになります。これは、言わば相思相愛の関係にある投資決定ということで、その意義は,いくら強調してもしすぎることはありません。
第二の意義は、今回の投資がTRI社にとってポーランド2カ所目の投資となるということです。 これは,TRI社がポーランドの投資環境を評価していることの現れでもあります。 他方,今回のTRI社の投資は,ポドカルパツキエ県,東部ポーランドの事業環境を他の企業が評価する上で重要な試金石となります。今後の更なる企業進出は,TRI社の成功にかかっているとも言えます。TRI社がこの地で成功することによって、ポーランド東部の良好な事業環境が他の日系企業を含む外国企業にも知られるようになることを大いに期待したいと思います。