領事・医療
鳥インフルエンザ・新型インフルエンザにつきまして(第3報)
“鳥インフルエンザ”につきまして、第1報、第2報にて、知っておいていただきたい基本知識をお知らせ致しました。
第3報として、現在、世界各国が国を挙げてその対策に取り組んでいる、“新型インフルエンザ”についてお知らせいたします。
“新型インフルエンザ”とは
第1報でお伝えしたとおり、現在世界を騒がせている高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)は、鳥からヒトへの感染例が今のところ世界で約130名程度であり、ヒトからヒトへの感染例は僅かに疑い例がある程度です。しかも、感染例のほとんどが鳥と密接に接触する環境にあった人々です。
“新型インフルエンザ”は、この鳥インフルエンザを直接意味するのではなく、ヒトやある種の動物が、この鳥インフルエンザとヒトのインフルエンザに同時に感染した場合、その体内でウイルスの変異が起こって、新型のウイルスが作り出される可能性があり、この新型のウイルスは今の鳥インフルエンザとは異なり、ヒトからヒトへ強い感染性を有する可能性があります。
もし、この新型インフルエンザが発生した場合、交通手段の発達した現代においては、世界中に流行するのに3ヶ月はかからないと見られており、また、多くの人がこの新型インフルエンザに対する免疫を持たないため、通常のインフルエンザより罹患率が高くなることが予想され、ウイルスの毒性によっては死亡率も高くなるとみられています。
現在、人のインフルエンザの治療薬として使われている、“タミフル”という薬がこの新型インフルエンザにも有効であろうと考えられており、国家単位での備蓄が進められていますが、生産が追いついていないのが現状です。
一度、“新型インフルエンザ”のヒトからヒトの感染が確認されますと、世界各国で出入国に関する防疫措置がとられ始めます。
現在のところ、予防手段としては通常の風邪やインフルエンザの予防と同じく、手洗いとうがいが有効と考えられます。
日頃にもまして、外出から帰った際の手洗いとうがいを励行し、体調維持管理に努めて下さい。
“鳥インフルエンザ・新型インフルエンザ”情報、大使館としての対応につきましては、今後、大使館ホームページを通じて広報させていただきますので、随時ご覧下さい。
関連リンク:
外務省 海外安全ホームページ(感染症関連情報)
厚生労働省
国立感染症研究所
WHO(日本語)
労働者健康福祉機構 海外勤務健康管理センター
「海外派遣企業での新型インフルエンザ対策ガイドライン」
鳥インフルエンザにつきまして(第2報:鶏肉や鶏卵の安全性につきまして)