ASEF感染症対策事業によるWHOを通じたウクライナ避難民支援(2025年11月4日)

令和7年11月14日
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11月4日、田島参事官は、ポーランド訪問中のベアタ・ストチンスカASEF事務局長らとともに当地WHO事務所を訪問し、ニノ・ベルジュリWHO代表から、ポーランドにおけるウクライナ避難民の保健ニーズに対応するプロジェクトの進捗状況について、説明を受けました。
本プロジェクトは、日本政府拠出金によるアジア欧州財団(ASEF)の「アジア欧州会合(ASEM)参加国による新型コロナウイルス等の感染症拡大防止のための支援事業」の一環で、WHOを通じたウクライナ及びポーランドを含む周辺国におけるウクライナ避難民のための感染症対策フェーズ3支援(1千万ドル)として実施されているものです。
 本プロジェクトを通じ、薬剤耐性結核を患うウクライナ人患者向け結核治療薬が調達され、240名以上のポーランド医療従事者が薬剤耐性結核管理及び感染対策に関する研修を受講しました。さらに本プロジェクトは、ポーランド全土におけるHIV、B型・C型肝炎、性感染症(STI)の検査・スクリーニングネットワーク拡充にも貢献しています。
当館は、ウクライナ避難民の保健ニーズ支援における継続的な取り組みと進展に対し、ASEF、WHOポーランド事務所及び現地実施パートナー機関(国境なき医師団(MSF)及び国立結核・肺疾患研究所)に心から敬意と謝意を表します。