大使館案内
2021/1/1
大使挨拶

新型コロナウイルス感染症の感染拡大が続く中、皆様のご健勝を心より祈念申し上げます。
2020年11月に着任し、早いもので1か月半が経過しました。12月下旬にはドゥダ大統領に信任状を捧呈し、大使としての本格的な活動を始動しました。
新型コロナウイルス感染症が続く中、引き続き在留邦人の皆様の安全確保は当館の最重要課題です。
ポーランドは日本にとって大切な友人であると同時に、普遍的な価値を共有する重要な戦略的パートナーでもあります。外交分野においては、2021年はV4(ヴィシェグラード4。ポーランド、チェコ、ハンガリー、スロバキアによる地域協力の枠組み)の発足30周年に当たります。日本は基本的価値を共有しEUの中で存在感を増すV4との協力を重視しており、6月末までV4議長国を務めるポーランドとの間で「V4+日本」の協力を発展させていきたいと考えています。
経済分野では、欧州の中央に位置し、地理的、地政学的な優位性を有するポーランドの特性を活かし、日本企業が当地で活発な活動を続けています。現在は、新型コロナウイルス感染症の影響により世界経済が低迷し、各国とも厳しい状況にありますが、周辺国と比べポーランドは早期の経済回復が見込まれています。私自身、当地の日本企業の方々が、この困難な時期にあっても新しい試みに挑戦される頼もしい姿に大変勇気づけられています。これからもポーランドに進出している日本企業の皆様と力を合わせ、両国の経済関係・人的交流をより一層強めてまいりたいと思います。
そして、夏にはいよいよ、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催が予定されています。さらに、秋にはポーランドで、第18回ショパン国際ピアノコンクールが開催される予定です。どちらの行事においても、日本人とポーランド人の双方の活躍が期待されており、私も大変楽しみにしています。スポーツや音楽を通じ、両国の人々の交流が活発化し、両国がより太い絆で結ばれることを願ってやみません。
2019年、日本とポーランドは国交樹立100周年を迎えました。2021年には両国間の時空を超えた友情をさらに発展させ、次の100年の飛躍に向けて全力で取り組んでまいります。新型コロナウイルス感染症収束の暁には、ポーランド各地を訪れたり、オンラインも活用して、ポーランドにいらっしゃる多くの方々と出会い、交流できることを楽しみにしています。
皆様にとって2021年が素晴らしい年となることを心から祈念いたします。
2021年1月 駐ポーランド特命全権大使 宮島 昭夫
宮島大使略歴