大使館案内

令和6年9月26日
宮島大使の離任挨拶

「日本とポーランド、友情の花咲く二つの国 」
 
このたび2020年11月からのポーランドにおける約4年の任期を終え、2週間後には日本に帰国することとなりました。日本大使として、歴史・芸術・文化が豊かで、地政学的にも重要なポーランドで勤務できたことは大変光栄なことであり、たくさんの素晴らしい方々にお会いできたことに深く感謝しています。
 
この4年間を振り返ると、厳しいコロナ禍の後、2021年秋のショパン国際ピアノコンクールでは日本人ピアニストが大活躍し第2位と第4位に入賞しました。ショパンの音楽を通じ両国民のハートは繋がっているのだと改めて実感し、勇気づけられました。
 
しかし、2022年2月24日にはロシアがウクライナを軍事侵略しました。ポーランドの人々は着の身着のままで戦火を逃れてきた累計1,000万人近い女性・子供・お年寄りの避難民を温かく支援し、その多くを自宅に受け入れました。これには本当に感動しました。
 
戦争開始から2年半(私は毎朝、日ポーランド国旗のピンバッジとウクライナのバッジを胸に付けてきました)、日本は、ポーランドなど同志国と共にウクライナを強力に支援しています(計121億ユーロ)。ポーランド国内でも、避難民を対象にUNICEFなどを通じた支援や二国間ODAによるスクールバス供与などを実施してきました。日本はウクライナの子供たちの笑顔と未来のために支援を続けます。
 
任期中、岸田総理が2回、外務大臣が計4回当地を訪問しました。また、最近は日本の本社やロンドンなどの欧州地域総括など来訪者が増え、ビジネス面でのポーランドへの関心が日増しに高まっていると感じます。さらに、昨年、今年6月のワルシャワでの「祭り」に約3万人もの熱烈な日本文化・日本食ファンが集い、最後に皆で一緒に踊ったことは、忘れ難い思い出です。
 
 来年は、1月からポーランドはEU議長国を務め、日本では春から半年間、大阪関西万博が開催されます。現在ポーランド館(pavillion)の建設が進んでいます。秋には次回ショパン・コンクールが開かれます。
 
 欧州の重心は東にシフトしつつあり、そのリーダーはもちろんポーランドです。そのポーランドと日本は、互いに100年を超える大切な友人。そして、自由と民主主義という共通の価値と国連憲章の原則を共有する戦略的パートナーです。私は、二国間関係がますます発展することを確信しています。

“Japonia i Polska – dwa kraje kwitnącej przyjaźni.”
(日本とポーランド、友情の花咲く二つの国)
 
 後任の河野章大使は10月半ば着任を予定しています。皆様の変わらぬご支援とご協力をお願い申し上げます。
 
2024年9月 
 
駐ポーランド日本国特命全権大使 
宮島 昭夫


 
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当館へのアクセス

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