大使館案内

令和5年1月1日

大使挨拶

2023年を迎えるにあたり、皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
 
2020年11月にポーランドに着任し、あっという間に2年以上が経ちました。新型コロナウイルス感染症の流行は落ち着きを見せており、対面でのミーティングや地方出張、イベント実施などができるようになりました。ポーランドの方々と出会い、ポーランドについて学ぶとともに、各地を訪れて日本の魅力発信に努めてまいりました。
 
2022年を振り返りますと、2月24日に起きたロシアによるウクライナ侵略によって世界が激変しました。欧州の安全保障のみならず、エネルギー・食料価格の高騰などそのインパクトは全世界に及びました。隣国であるポーランドの人々は、侵略当初から世界が驚くほどの寛大な心をもって多くのウクライナ避難民を受け入れ、その極めて積極的な人道・軍事支援の提供には大変勇気付けられました。
 
日本は、欧州とアジアの安全保障は切り離せないという立場に依り、ロシアによるウクライナ侵略を我が事として捉え、ポーランドやG7をはじめとする国際社会の同志国と緊密に連携し、対露制裁とウクライナ支援に積極的に対応してきました。侵略勃発直後から岸田内閣総理大臣がモラヴィエツキ首相と、林外務大臣がラウ外相とそれぞれ電話・対面での会談を行いました。そして、昨年4月初めには林外務大臣が総理特使としてポーランドを訪問し、ドゥダ大統領やモラヴィエツキ首相、ラウ外相と会談を行い、ワルシャワの避難民受入れ施設やメディカの国境通過地点を視察しました。日本は本年初めからG7の議長国となります。引き続き、ポーランド政府や国際機関、NGOなどと協力しつつ、越冬支援、さらに復旧・復興へと、ウクライナ支援を続けていきます。
 
 日ポーランド経済関係に目を向けると、昨年は日本企業の大きな投資案件もあり、引き続き堅調です。ポーランドは、中・東欧地域の重要な物流ハブであり、優秀な人材も多く、従来の製造業だけでなく先端技術やサービス拠点への投資など多様化が顕著となっています。今後、日本と欧州の共通の課題である脱炭素化に向けたエネルギー移行の取組みにおいて、日本の高い技術力を活かした具体的協力が進むことを期待しています。
  
日・ポーランド両国は、2019年に国交樹立100周年、2020~2022年にシベリア孤児救済100周年を迎えました。次の100年に向けて、日・ポーランド間の政治、経済、文化、科学技術、芸術、スポーツなど多岐に亘る分野における協力や交流の活発化を期待しています。
  
一日も早く隣国ウクライナに平穏な日々が戻ることを心から祈りつつ、引き続き、ポーランドの魅力に触れ、文化や歴史を学び、日本とポーランドとの友好関係・パートナーシップのさらなる深化のために全力を尽くす所存です。
 
 日本とポーランド、友情の花咲く二つの国。
  
皆様にとって2023年が素晴らしい年となることを心からお祈り申し上げます。

 
 
2023年1月
駐ポーランド特命全権大使 宮島 昭夫
 




宮島大使略歴

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