新年のご挨拶
令和8年1月13日
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
2024年10月にポーランドに着任してから一年余りが経ち、二度目の新年を迎えることになりました。この間、国際情勢が引き続き大きく揺れ動く中にあっても、日本とポーランドは、民主主義、法の支配といった共通の価値観に基づく信頼あるパートナーとして、政治、経済、安全保障、文化、人的交流など幅広い分野で協力関係を深化させてきました。2025年は、そうした取組の成果が具体的な形となって現れた、意義深い一年であったと感じています。
昨年1月には、ポーランド空挺部隊が千葉県習志野演習場で実施された降下訓練始め(New Year Jump in Indo-Pacific25)に参加し、初めて日本の演習に参加しました。防衛協力における人的交流は過去にもありましたが、記念すべき部隊間交流の第一歩となりました。この演習へのポーランド部隊による参加は本年1月にも行われ、部隊間交流の良き伝統として継続していくことを期待しています。
2月にはシコルスキ外相が訪日して外相会談が行われ、「2025年から2029年までの日本国政府とポーランド共和国政府との間の戦略的パートナーシップの実施のための行動計画」への署名がなされました。法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持強化をはじめ、ウクライナの復旧・復興、産業界との連携強化、文化・人的交流の促進などが重要な柱として挙げられ、両国の交流は質・量ともにさらに拡充したものとなることが期待されます。
4月には、日本で大阪・関西万博が開幕し、10月1日のポーランド・ナショナルデーの機会におけるヴェリホフスカ下院副議長を始めとして期間中に多くの要人・関係者が訪日されたほか、ポーランド館は「ポーランド。未来を切り拓く遺産」をテーマに掲げ、自然、音楽、伝統工芸、先端技術を通じて同国の多彩な魅力を発信し、展示デザイン部門において金賞を受賞しました。また、万博期間中に行われた文化行事やナショナルデー関連行事、ビジネスミッション、投資・貿易フォーラム等を通じて、日本とポーランドの文化・経済両面における交流と協力関係は一層深まりました。
人的交流の面でも活発な動きが見られました。8月から9月にかけては衆議院経済産業委員会及び衆議院安全保障委員会がポーランドを公式訪問し、ビジネス環境の改善、脱炭素化とエネルギー安全保障、防衛装備協力を含む両国防衛協力の連携の可能性など様々なテーマについて意見交換が行われました。10月には、日本商工会議所会頭経済ミッションがポーランドを訪問し、ポーランドの政府や民間団体との間で人口減少やエネルギー移行など両国の共通課題について相互理解を深め、ポーランド側からの日本企業が持つ高い技術力や品質に対する期待を再確認する機会となりました。
また、昨年は、5年に一度のショパン国際ピアノコンクールがワルシャワで開催され、日本から13名のピアニストが本大会に出場し、2名がファイナルに進出、1名が入賞するなど、高い評価を受けました。日本人の入賞は、前回2021年大会に続き2大会連続となり、コンクールのためにポーランドを訪問した数多くの日本の音楽ファンの存在と併せ、音楽分野における日・ポーランド文化交流の存在感と継続的な発展を改めて印象づける大会となりました。すべての参加ピアニストの皆さんに改めて賛辞を贈り、今後のご活躍をお祈り申し上げるとともに、これを支えた関係者の皆さんに敬意を表します。
2026年は、これまでに積み重ねてきた協力と交流の成果を、将来に向けて着実に発展させていく重要な一年となります。政治、経済、安全保障、文化をはじめとする多様な分野において、人的往来と協力が活発化し、日本とポーランドの関係がより進展するよう、大使館としても引き続き最大限の努力を重ねてまいります。また、地域情勢には引き続き不透明な部分が継続するところ、邦人の安全は常に大使館にとっての最重要課題であり、今後とも適時適切な情報提供などに努めてまいります。
今年は干支として午年に当たりますが、ポーランドにおいて、馬は歴史と文化に深く根ざした親しみのある存在です。午年の力強さとしなやかさになぞらえ、日・ポーランド関係が着実に前進していく一年となることを心より祈念しております。
皆様にとって、2026年が実り多い年となることをお祈り申し上げます。
2026年1月
駐ポーランド日本国特命全権大使
河野章
2024年10月にポーランドに着任してから一年余りが経ち、二度目の新年を迎えることになりました。この間、国際情勢が引き続き大きく揺れ動く中にあっても、日本とポーランドは、民主主義、法の支配といった共通の価値観に基づく信頼あるパートナーとして、政治、経済、安全保障、文化、人的交流など幅広い分野で協力関係を深化させてきました。2025年は、そうした取組の成果が具体的な形となって現れた、意義深い一年であったと感じています。
昨年1月には、ポーランド空挺部隊が千葉県習志野演習場で実施された降下訓練始め(New Year Jump in Indo-Pacific25)に参加し、初めて日本の演習に参加しました。防衛協力における人的交流は過去にもありましたが、記念すべき部隊間交流の第一歩となりました。この演習へのポーランド部隊による参加は本年1月にも行われ、部隊間交流の良き伝統として継続していくことを期待しています。
2月にはシコルスキ外相が訪日して外相会談が行われ、「2025年から2029年までの日本国政府とポーランド共和国政府との間の戦略的パートナーシップの実施のための行動計画」への署名がなされました。法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持強化をはじめ、ウクライナの復旧・復興、産業界との連携強化、文化・人的交流の促進などが重要な柱として挙げられ、両国の交流は質・量ともにさらに拡充したものとなることが期待されます。
4月には、日本で大阪・関西万博が開幕し、10月1日のポーランド・ナショナルデーの機会におけるヴェリホフスカ下院副議長を始めとして期間中に多くの要人・関係者が訪日されたほか、ポーランド館は「ポーランド。未来を切り拓く遺産」をテーマに掲げ、自然、音楽、伝統工芸、先端技術を通じて同国の多彩な魅力を発信し、展示デザイン部門において金賞を受賞しました。また、万博期間中に行われた文化行事やナショナルデー関連行事、ビジネスミッション、投資・貿易フォーラム等を通じて、日本とポーランドの文化・経済両面における交流と協力関係は一層深まりました。
人的交流の面でも活発な動きが見られました。8月から9月にかけては衆議院経済産業委員会及び衆議院安全保障委員会がポーランドを公式訪問し、ビジネス環境の改善、脱炭素化とエネルギー安全保障、防衛装備協力を含む両国防衛協力の連携の可能性など様々なテーマについて意見交換が行われました。10月には、日本商工会議所会頭経済ミッションがポーランドを訪問し、ポーランドの政府や民間団体との間で人口減少やエネルギー移行など両国の共通課題について相互理解を深め、ポーランド側からの日本企業が持つ高い技術力や品質に対する期待を再確認する機会となりました。
また、昨年は、5年に一度のショパン国際ピアノコンクールがワルシャワで開催され、日本から13名のピアニストが本大会に出場し、2名がファイナルに進出、1名が入賞するなど、高い評価を受けました。日本人の入賞は、前回2021年大会に続き2大会連続となり、コンクールのためにポーランドを訪問した数多くの日本の音楽ファンの存在と併せ、音楽分野における日・ポーランド文化交流の存在感と継続的な発展を改めて印象づける大会となりました。すべての参加ピアニストの皆さんに改めて賛辞を贈り、今後のご活躍をお祈り申し上げるとともに、これを支えた関係者の皆さんに敬意を表します。
2026年は、これまでに積み重ねてきた協力と交流の成果を、将来に向けて着実に発展させていく重要な一年となります。政治、経済、安全保障、文化をはじめとする多様な分野において、人的往来と協力が活発化し、日本とポーランドの関係がより進展するよう、大使館としても引き続き最大限の努力を重ねてまいります。また、地域情勢には引き続き不透明な部分が継続するところ、邦人の安全は常に大使館にとっての最重要課題であり、今後とも適時適切な情報提供などに努めてまいります。
今年は干支として午年に当たりますが、ポーランドにおいて、馬は歴史と文化に深く根ざした親しみのある存在です。午年の力強さとしなやかさになぞらえ、日・ポーランド関係が着実に前進していく一年となることを心より祈念しております。
皆様にとって、2026年が実り多い年となることをお祈り申し上げます。
2026年1月
駐ポーランド日本国特命全権大使
河野章